職人日記
急須製作 6
回転速度に合わせてヘラを押し込みながらスライドさせていく。
この時ヘラの動作が速すぎると地金が暴れるので、へらのを運ぶスピードが肝心です。
回転速度に合わせてヘラを押し込みながらスライドさせていく。
この時ヘラの動作が速すぎると地金が暴れるので、へらのを運ぶスピードが肝心です。
鉄製のヘラで擦りながら成型していきますので摩擦を減らす為
銀板に油を塗布しヘラをあてていきます。
絞り職人にとって一番重要なヘラについてはいずれ紹介したいと思います。
底のサイズが決まったらいよいよへら絞りのスタートです。
木型に銀の丸板をセットし木型を回転させ、木型と銀板の中心を合わせます。
木型が丸くなったら、底にあたる部分を決めます。
へら絞りは基本的に下から上に仕上がって生きますので、
ここからきっちりと寸法を出していきます。
急須等の器物を作るときは木型を使います。
木型の素材は国産の「山桜」材で、
これは硬さと木目の滑らかさを兼ね備えた材質が特徴です。
これを機械に取り付け回転させながら削って、
その木型に銀地金を押し付けて形作るのが「へら絞り」です。
今回から職人の仕事を見てもらう為に急須の製作手順を紹介していきます。
普段なかなか見ることのできない金属工芸の仕事風景です。
先ずは1枚の銀板を用意します。
最近は銀瓶が良く売れていますが、これは主に中国や台湾の人が買っているみたいです。
中国人は日本製品が好きなようでmade in japanにこだわるようです。
ところが銀製の茶道具なら何でも良いわけではなく良く売れるのは銀瓶だけで、
これは中国式のお茶の淹れ方等との関係だと思います。
シルバー工芸アローヘッドで、「へら絞り」を担当しています盤若(ハンニャ)と申します。
このブログでは、当社取り扱いの商品や職人の仕事について少しずつ紹介していきますが、
UPは不定期につきのんびりお付き合いください。